クラウド印刷プラットフォーム Codenberg.io 試してみた

クラウド印刷プラットフォーム Codenberg.io のベータテストの機会を頂いたので、Rails でサンプルアプリ作って試してみました。 (上記画像は公式ウェブページからの引用です)

サービス概要

公式ブログがとても丁寧で、更新頻度も高いのでぜひそちらをご参照ください。

おすすめはこのへんです。

一部引用するとこんな感じです。

クラウド印刷プラットフォーム「コーデンベルク」は、オフラインでの顧客コミュニケーションを、プリントプロダクトの面からサポートします。APIと管理用ウェブインターフェイスが提供する機能によって、ウェブサイトやアプリはもちろんのこと、企業の基幹システムやIoTなど、データやサービスと印刷工場を繋げることが可能になります。
デジタルの柔軟性を印刷においても実現し、世界にひとつだけの極小ロット印刷でも、顧客ごとに内容を変えた大ロット可変印刷も可能です。

上記画像内のPrinting as a Serviceの通り、

などの並びとして、紙媒体をAPI経由で送信できるようにするサービスのようです。

キンコーズや同人誌の注文を受けているようないくつかの印刷会社のオンライン発注システムを調べた限り、 必ずウェブブラウザからの操作が必要なのに対して、PDFファイルのアップロードなどの操作を一回やってしまえば、 以降はAPIからの操作のみで発注が完了できる点はユニークに感じました。

試してみた経緯

現在デジタル印刷機メーカーで働いていることもあって少し前から興味があり、12月中旬頃にベータテスト申し込んだら承認いただけたので、年末年始の自由研究で試してみました。

おそらく初めて知ったのは2016年2月頃に見たWantedly で、「商業印刷へのWebAPIの提供を目指しているサービス」としての認知でした。 またスタッフ参加したiOSDC2016 にスポンサーとして参加されていて、「モバイルから直接WebAPIを叩く商業印刷を狙ってる?」と驚いたのを覚えています。

(2015年頃のPageIGASかあたりの展示会でブースを見たような気もするんですが、検索する限り出てこないので記憶違いっぽいです)

サンプルアプリ

「データベースへのレコード追加時に印刷の発注を出す」ケースを想定してRailsでサンプルアプリを作りました。

APIは公式で用意されているドキュメント を参照しました。

コードはGitHub リポジトリ(codenberg-sample)にMITライセンスで公開してます。 (エラーハンドリング等作りこんでないので、参考にされることあればご注意ください)

こんなテンプレートの四角枠の部分に、追加されたレコードから名前情報を引っ張ってきて埋め込んだ印刷物を作成します。 (自作のしょぼいテンプレートですみません。。公式にはもっとおしゃれなサンプルがあります)

「ユーザーがショップで新規契約を行った際に、登録した住所宛に自動でお礼の手紙を送る」といったユースケースを想定しています。 費用対効果の観点は別途考えるとしても、初期投資なしにメール・プッシュ通知等と比べて紙媒体が適したターゲット(らくらくホンユーザーとか?)へのコンタクト手段を構築できる点はよさそうです。

感想

すごくあっさり動いて、下記のような結果が得られました。

発注自体の結果はこんな感じです。

管理ページから「APIテストモード」を設定できるので、サンドボックスとして十二分に試せて安心感ありました。

ベータテスト中の現時点(2017/1/7)では各開発言語ごとのライブラリはなく、トークン等の管理のコードを自分で書く必要がありますが、 公式ページ上に対応予定言語(Ruby, PHP, JavaScript, Python, nodejs, Apple, Andloid)の記載あるので、 正式リリース後にはフライデーナイト社もしくはサービスリリースした会社から公開されるのではないかと期待してます。(参照:[IoTLT登壇]木原が綴るコーデンベルクの4か月とこれから!)

2016年 年内に3社がサービスリリース!!
来年1月には正式リリース!!!

印刷品質について、(サービスが年末年始休暇に入ってしまったこともあり、)まだ実際の印刷物は納品されていませんが、サポートページの記載およびWantedly上の画像から、HP社のIndigoシリーズで、Japan Colorのプロファイルにて出力されていると予想しています。

当サービスでは、「デジタルオフセット方式」と呼ばれる特殊な帯電性インキを用いた商用デジタル印刷機を使用して、お客さまの印刷物を生産します。
当サービスでは、カラープロファイル設定を「Japan Color 2001 Coated」で作成されたPDFファイルのみを受け付けております。ほかのプロファイルを用いて作成されたデータについては、色彩の再現性において一切保障できません。

一方で、サービスの特長として、少量からの印刷・バリアブル印刷への対応を掲げられていますが、 APIドキュメント等を読む限り

  • 複数枚の発注方法がない?
  • 少量印刷・バリアブル印刷時は1枚毎に固定費(配送料等)がかかる?

あたりが不透明だったので、実際に活用する前には一度サポートへ確認したほうが安心かなと思いました。

まとめ

フライデーナイト社が運営するクラウド印刷プラットフォームのCodenberg.ioを試してみました。

残念ながら自分自身で本格的に使う予定はないですが、これを使ったどんなサービスがリリースされてくるのか楽しみです。