SCORECASTINGの書評など

「SCORECASTING」を読み終わった感想です。

改めて見返すと2011年の本で,たしかマネーボールが流行った時期に「これも面白いよ」と誰かが紹介してたの由来で購入したような記憶です。

何章か読んで,ずーっと積ん読してたので改めて頭からぽつぽつ読んで2ヶ月くらい?で読み終わりました。今は翻訳された「オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く」も出てるようなので,また読み返したくなったら今度はそっちを買おうかと思います。

内容としては「巷で言われている言説をデータが裏付けるかどうかを確認する」という感じで,(もちろんその確認作業も1つの仮説の検証ではありますが,)それぞれどの章の内容も納得感のあるもので面白かったです。

特に,”THANKS, MR. ROONEY”の章が(たった5ページと短いものの)すごく印象的だったので少しだけ。

If African-American football coaches were being hired fairly, shouldn’t they be performing comparably to white coaches?

1990年から2002年の間,アフリカ系アメリカ人のコーチが白人のコーチよりも統計的により成功しているという結果に対しての上記の疑問。

この「ある役割を担うために必要な能力とある種の属性X(e.g., 人種/性別/きのこたけのこの嗜好など)は関係がないはずだが,なぜかバイアスかかった結果が生じている」というケース,身の回りでもよく見聞きしますよね。

もちろんその偏りがあることに気がつくのが第一歩ではありますが,「優秀なので属性Xの方を積極的に採用します」とか「多様性のために属性Xの方を積極的に採用します」とか「2020年までに属性Xの方を3割にします」とか,因果関係とかあんまり考えないタイプのおことばも流れてきて,げんなりするのであんまり近づきたくない感じのことありますよね。

(あくまで企業がやる限りは採用戦略なのでご自由にどうぞなものでもありますが,これ系の話へのコメントはまた別途まとめて書き残しときたい気持ちです)

とりあえず数字扱うタイプのお仕事をする上で,こういうことはやらないように反面教師にしなきゃなと思い起こされた内容でした。

簡単にですがブログ書いたので,これでようやくハードカバーを処分できる:)